It's fantasy~SEXY ZONE repainting tour 2018によせて~

1秒のどんなタイミングも
違ってたら僕ら出会っていないかも
果てしなく広がるこの宇宙で
たったひとり君をみつけたよ
それは銀河が僕にくれた奇跡
 
こんなの私たちと自担の事じゃんって事を、アルバムが出た時にツイートした。
アルバムを買ってFantasy~1秒の奇跡~を初めて聞いて思ったのは、これはコンサートで見たら絶対に泣いちゃうやつだって事だった。
 
‘’君の瞳の中に見えるよ、僕を照らす光‘’
という歌詞に、思い出すのはやっぱりどうしたってコンサートの事だった。
コンサートに行って、沢山の照明、スポットライトに囲まれて、ステージの真ん中で、沢山の人の沢山のペンライトに囲まれて歌うアイドルを見る私たちというのは、どこまでいっても「アイドルを見る私たち」だなという事を、時たま、思ったりする。
テレビで見るよりよっぽど近いのに、よっぽど遠いという事を実感したりする。
 
でもその群集であり、ひとかたまりである私たちの、ひとつひとつの「君の瞳」に、僕を照らす光が見えるよという歌詞はなんだかもうそれだけで勝手に胸にくるものがあって、
まだコンサートも見ていないし、なんならセットリストに入るかも分からないのに、曲だけ聞いて勝手に演出を想像しては、コンサートに行く前から感を極まらせたりしていた。(早い)
 
だからそんな想像だけ膨らませて、これでお手振りトロッコ曲だったらウケるなくらいに思いながら入った初日に、僕を照らす光であるところのペンライトを「消して」という指示の後、カウントダウンがゼロになった瞬間に流れたFantasyのイントロと、そこからの約4分間を、私は忘れられないし、忘れたくない。
 
ペンライトも照明も消えた真っ暗な会場の真ん中で、5人だけが光の柱の中にいた。
それはなんだかもうまるで夢みたいで、でも紛れもなく現実で、そこには私たちが入り込む隙など1ミリもなくて、だからこそ胸がいっぱいだった。
 

 

https://twitter.com/mrnpnmgmg/status/9775526481309真っ暗な会場で、センターステージの頭上から真っ直ぐ降り注ぐ無数のレーザーに囲まれた5人に息を呑んでしまった。
明かりを消したペンライトを持ちながら、うちわを振っても見えない暗闇の中で、光の円柱と、その光に囲まれた5人をただただ見ていた私たちは、目の前の光景に体丸ごと持っていかれたような、そんな感じがあったと思う。
少なくともそれだけ、私はその光景に息を呑んでしまった。
 
光の円柱が消えて、その外へ5人が出てくるところから始まる演出の何がよかったってそれはもう全てだけれど、なによりだったのは、いつもならペンライトで照らす側であるこちらではなく、5人の方が、衣装についたライトで客席を照らすという事だった。
当たり前のように「僕を照らす」沢山のペンライトに囲まれてこの曲を歌う演出ばかりを想像していた。
沢山の光の中でこの曲を歌う光景はさぞかし綺麗だろうなとかそういう事を思っていた。
だからまさかこちらが照らされる側になるなんて事は微塵も考えていなかった。
その光景は自分が想像していた光景なんかより何倍も、嘘みたいに、夢みたいに綺麗だった。
「僕を照らす光」ではなく「僕が照らす光」が映った瞳がステージから見えているのかと思うと、こんな特別な事ってあるのかって、胸が熱くなってしまった。
 
彗星が彼方を駆けてく
終わりのないモノはどこにもないけど
君を想う気持消えないよ
もし何億光年離れても
また何度も君を探しにいこう
 
終わりのないものはどこにもない
アイドルがどんなに身を削ってアイドルをしてくれたとしても、オタクは勝手なのでいつだってその好きを勝手にやめたりする。
担降りブログを書くし、オタクを卒業したりする。
でも言いたいのはそういう事ではなくて、少なくともコンサートのその時その瞬間、
新しく買った洋服を着て、いつもより頑張って化粧をして、緊張しながら席について、会場が暗くなった瞬間に、作ってきたうちわの柄を握り締めるそこから2時間半の好きという気持は、紛れもなくその瞬間の、一生分を掛けた好きだなと思う。
その瞬間の一生分って日本語として成り立っていないし、そんなもの一生ではないと言ってしまえばそれまでなのだけれど、
でも私はその数時間に、会場の至る所から、沢山の人の一生分を傾けた「好き」が爆発して渦巻いているコンサートが好きだ。
たとえそれがその瞬間の、永遠ではない刹那的な好きであったとしても
その真ん中で、その瞬間の爆発した「好き」を一身に浴びて輝いているアイドルが好きだ。
一生なんてないかもしれない、でもその光景を見たその瞬間、間違いなく紛れもなく「君を想う気持ち消えないよ、もし何億光年離れてもまた何度も君を探しに行こう」と思った気持ちもまた、誰が何と言おうと真実なのだ。
 
沢山のレーザーの光と、沢山の渦巻いた好きを浴びながら「僕の瞳の中に永遠を誓う光をみつけて」と歌う5人に、だからこれでもかというくらい、胸が熱くなってしまった。
 
電子音が畳み掛けてくるみたいな間奏と、それに合わせて衣装についたライトでこちらを照らす時の重低音が、まるで心臓の音みたいだった。
間奏で、5人が暗闇のこちら側を煽る場面があった。
なにせ目の前の光景に体というか魂ごと持っていかれているので、はじめこそまだ体も魂も離脱中でついていけなかったりもしたけれど、それでも最終公演に、光の中の5人に向かって、暗闇の中から拳を突き上げたあの時の気持ちを、なんて言い表したらいいんだろう。
光の消えたペンライトを振り上げながら飛び跳ねたあの時間は、一瞬の煌めきみたいで、永遠ではないこの時間が、色を変えて切り替わり続けるレーザーと、響き渡る電子音と共にガンガン胸に響いてきて、なんだかひたすらに胸がいっぱいになってしまった。
光の円柱から出てきた5人は確かに目の前にいて、でもずっと遠くにいて、でもとても近くにいた。触れられそうで触れられない所で、こうやっていつまでも輝いていて欲しいという事を思いながら、半泣きでめちゃめちゃに拳を振り上げた。
 
曲のおわり、光の柱の外側から、また光の柱の内側へ戻っていく5人の姿が印象的だった。
5人だけが光の中心に集まって、5人がそれぞれ同時に上を見上げて曲が終わるその瞬間の、それぞれの横顔に。
 
Sexy Zoneのファンは他のジャニーズのファンよりダントツでSexy Zoneを褒める時に宇宙とか銀河とか壮大な単語を持ち出す(というか私がもっぱら持ち出す)
ファンがあまり好きの対象を神格化してしまうのは褒められた事ではないのかもしれないけれど、でもだってしょうがない
レーザーに包まれる5人を、まるで祈るような気持で、胸を詰まらせながら見ていたあの4分間の会場はだってどうしようもなく、紛れもなく宇宙だったから。
 
手が届きそうで、やっぱり手が届かないところで、これでもかというくらい輝いているSexy Zoneが大好きだ。
新しい色を塗り重ねて、光の真ん中で、これまでにない新しい光みたいに光っていたSexy Zoneの事が、改めて、これまでの何倍も大好きだと思ったツアーだった。
オタクはいつだって勝手なので、だからまっすぐ上を見上げた5人のその横顔に、5人がいつまでも幸せでいられますようにとか、そういう事を願ったりしてしまう。
 
これからまた、沢山のスポットライトと、沢山のペンライト、沢山の光の中へ戻っていく5人の物語が、これからもいつまでも、美しいものでありますように。
 
君の瞳に映るステージから見た光が、いつまでも幸せにあふれたものでありますように。
 
 
 
SEXY ZONE repainting tour 2018、お疲れさまでした!